副業を始めて最初にぶつかる数字が、この20万円。
でも、あなたはこれを売上で数えていませんか? 通帳に入ってきた額で見ていませんか?
だとしたら、たぶん間違っています。確定申告を8年やってきて、いちばん多い勘違いがここでした。
20万円は売上ではない
国税庁の表現をそのまま出します。
給与を1か所から受けていて、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)の合計額が20万円を超える人
※国税庁 タックスアンサー No.1900「給与所得者で確定申告が必要な人」/令和7年4月1日現在法令等/根拠 所法120、121
書いてあるのは所得金額。収入金額ではありません。
所得 = 収入 − 経費
これで何が変わるか。
| 売上 | 経費 | 所得 | 確定申告 | |
|---|---|---|---|---|
| Aさん | 50万円 | 35万円 | 15万円 | 不要 |
| Bさん | 25万円 | 3万円 | 22万円 | 必要 |
売上はAさんが2倍。でも申告が要るのはBさんです。
売上30万でも、仕入に25万かかっていれば所得は5万。せどりをやったことがあるなら分かると思います。
ここを売上で数えたら、要らない申告をすることになる。
逆も起きます。
経費をほとんど使わない副業は、売上がそのまま所得に近づく。アフィリエイト、ポイ活、スキル販売あたりですね。「まだ20万も売れてない」と思っていたら実は超えていた、というのが普通に起こります。
あなたの副業は、どっちですか?
給与が2か所ある人は、数え方が変わる
ここ、あまり書かれていません。
副業がアルバイトなど給与の場合、さっきと違う数え方になります。
給与を2か所以上から受けていて、年末調整されなかった給与の収入金額と、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)との合計額が20万円を超える人
※同じく国税庁 No.1900
年末調整されなかった給与は収入金額で数えます。経費を引けません。
つまり同じ20万円でも
- 副業がアルバイト → もらった額そのままで判定
- 副業がせどり・アフィリエイト → 経費を引いた後で判定
自分の副業がどちらなのか。そこを先に確認してください。
20万円以下でも、やることが1つ残る
いちばん見落とされるのがここ。
確定申告が要らなくても、住民税の申告は残ります。
住民税においては、他の所得と合算して税額を計算するため、給与以外の収入がある場合は、収入の多少に関わらず申告が必要です。
※芦屋市/2025年1月28日更新時点
20万円ルールは所得税の話。住民税に同じ免除はありません。同じ案内を和気町、設楽町、大津市、鹿児島市、習志野市も出しています。
じゃあ全員が2回申告するの? と思いますよね。そうではありません。
確定申告をした人は、住民税の申告が別途要りません。 東京都北区は、住民税の申告が不要な人として「税務署に確定申告書を提出される方」を挙げています。
※東京都北区/2025年12月19日更新時点
整理するとこうなります。
| 副業の所得 | やること |
|---|---|
| 20万円を超えた | 確定申告する = 住民税の申告もこれで済む |
| 20万円以下 | 確定申告はしない + 住民税の申告を市区町村へ |
申告先も書式も締切の運用も、市区町村ごとに違います。上の芦屋市と北区は「そう書いてある自治体がある」という例です。
いま確認しておくこと
読み終わったら、これだけ見ておいてください。
- 副業の売上と経費を分けて記録している
- 自分の副業が「給与」なのか、それ以外なのかを確認した
- 経費のレシート・領収書を残している
- 所得が20万円を超えそうか、いまの時点で見当がついている
- 20万円以下なら、住んでいる市区町村の住民税申告ページを見た
せどりとアフィリエイトを実際どう申告したか、雑所得で出したか事業所得で出したか、最初の年に何でつまずいたか。この節が入るまで、この記事は国税庁の要約でしかありません。
分からなければ税務署に聞く
最後にこれは書いておきます。
税務署は取り立てに来る場所、という印象がありませんか? でも申告のやり方を聞きに行く分には、普通に教えてくれます。電話相談もある。
分からないまま放置するより、聞いたほうが早いです。
この記事の出典
| 内容 | 出典 | 確認日 |
|---|---|---|
| 給与所得者で確定申告が必要な人/20万円は所得金額 | 国税庁 タックスアンサー No.1900 令和7年4月1日現在法令等 | 2026-08-26 |
| 20万円以下でも住民税の申告は必要 | 芦屋市 FAQ 2025年1月28日更新 | 2026-08-26 |
| 確定申告をした人は住民税の申告が不要 | 東京都北区 2025年12月19日更新 | 2026-08-26 |
税制は毎年変わります。この記事は2026年8月26日時点で確認した内容です。実際の申告は、必ず最新の国税庁の案内と、お住まいの市区町村の案内で確認してください。

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