2026年1月から7月まで、オンラインのデザインスクールに通いました。
定価は80万円です。払ったのは実質40万円でした。経済産業省の制度を使いました。
この制度、名前は聞いたことがあっても、いくら戻るのかと何をすると戻らないのかを正確に書いている記事が少ないです。自分が通した手順で書きます。
いくら戻るのか
経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」です。戻るタイミングが2回に分かれています。
| タイミング | 補助率 | 上限 |
|---|---|---|
| 講座を修了したとき | 受講費用(税別)の1/2 | 40万円 |
| 転職して1年間続けたとき | 追加で受講費用(税別)の1/5 | 16万円 |
| 合わせて | 7/10 | 56万円 |
わたしが受け取ったのは修了時の分だけです。転職していないので、追加の1/5は出ていません。
80万円の講座で、40万円が上限いっぱい。だから実質40万円になりました。
「最大56万円」と書いてある記事を見かけますが、満額は転職して1年続けた人の話です。ここは分けて読んでください。
誰が使えるのか
公式サイトの条件はこうです。
サービスへの登録時とキャリア相談対応における初回面談時に在職者であり、雇用主の変更を伴う転職を目指している方
経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」2026年8月26日確認
つまりいま働いていることと、転職を目指していることの2つです。無職の人や、独立だけを考えている人は対象外になります。
流れは3つに分かれています
講座を受けるだけ、ではありません。前後に手続きがあります。
キャリアコンサルタント等の専門家と、これまでのキャリアの棚卸しとキャリアゴールの設定をします。ここを飛ばして講座だけ受けることはできません。
相談の結果にもとづいて講座を選びます。修了して、はじめて1/2が出ます。途中でやめると出ません。
転職に向けた伴走支援や転職先の紹介を受けます。転職して1年続けば、追加の1/5が出ます。
申し込みは補助事業者を経由します。自分で経済産業省に直接申請するものではありません。公式サイトで事業者を選んで、そこから入ります。
ここで詰まる、という点
- 修了しないと1円も出ません。途中でやめたら全額自己負担です
- 補助率は税別の金額に対してです。80万円が税込なら、計算のもとになる額は下がります
- 先に全額払います。あとから戻ってくる形なので、一時的に80万円を用意する必要があります
- 転職しないと満額にはなりません。わたしがそうです
- 対象の講座は事業者ごとに決まっています。行きたい講座があっても、対象でなければ使えません
3つ目が地味に効きます。実質40万円というのは、あくまで最終的な話です。手元から80万円は出ていきます。
何が残ったか
正直に書きます。40万円分の価値があったかは、受けた本人にしか判断できません。だから、何ができるようになったかを書きます。金額での評価はしません。
- デザインの基礎知識とツールの操作
- HTML / CSS / JavaScript / PHP / Python
- その結果として、Web制作とバナー・LP制作での収入
いまはこれが仕事になっています。
同じ40万円を、その前にも1回払っています。FXのスクールでした。そっちは何も残りませんでした。同じ金額で、片方は仕事になり、片方は消えました。
違ったのは、先に制度を調べたかどうかです。デザインのほうは、申し込む前に補助の条件を全部読みました。FXのほうは読んでいません。
使うかどうかの判断
この制度を使うべきかは、転職するつもりがあるかどうかで決まると思います。
| こういう人 | この制度は |
|---|---|
| 転職を目指していて、いま在職中 | 合っています。満額56万円も狙えます |
| 転職はしないが、スキルは欲しい | 修了時の1/2までです。それでも半額になります |
| 独立・開業を考えている | 対象外です。別の制度を探すことになります |
| いま無職 | 対象外です |
よくある質問
- 最大56万円と聞きましたが、誰でももらえますか?
-
いいえ。修了時に出るのは受講費用(税別)の1/2で上限40万円です。残りの1/5(上限16万円)は、講座を経て転職し、その後1年間継続して就業していることが確認できた場合の追加分です。
- 講座を途中でやめたらどうなりますか?
-
補助は修了が条件です。途中でやめた場合は受け取れません。
- 先に自分で全額払う必要がありますか?
-
はい。あとから補助される形です。わたしの場合は80万円をいったん払っています。
- 会社に知られますか?
-
在職者向けの制度なので、勤務先に届出が必要かどうかは事業者と勤務先の就業規則によります。申し込む前に補助事業者に確認してください。
- 独立するつもりでも使えますか?
-
公式の条件は「雇用主の変更を伴う転職を目指している方」です。独立・開業を目的とする場合は対象になりません。
- どの講座でも対象になりますか?
-
なりません。対象講座は補助事業者ごとに決まっています。公式サイトから事業者を選んで、その事業者が扱っている講座の中から選ぶ形です。
まとめ
- 修了すると受講費用(税別)の1/2、上限40万円
- 転職して1年続くと、追加で1/5、上限16万円
- 合わせて最大56万円。ただし満額は転職が前提
- 対象は「在職中」かつ「転職を目指している」人
- 先に全額を自分で払う。あとから戻る
- 修了しないと1円も出ない
80万円の講座が40万円になりました。調べただけで40万円です。時給に直したら、たぶん人生でいちばん割のいい作業でした。
この記事で確認した出典
- 経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」公式サイト(転職をご検討の方)2026年8月26日確認
- 同事業の公募情報(経済産業省)2026年8月26日確認
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