執筆・監修:ちゃんみ(元・採用責任者。新卒・中途あわせて約500人を書類から最終面接まで担当/法人代表7年/確定申告8年)。この記事の数字と制度は、公式資料を原文で確認した日付つきで書いています。
ITエンジニアの転職エージェントは、求人数の桁で並べた比較が多い。採用側でエージェントに1人60万〜100万円を払っていた僕から見ると、先に見るのはそこじゃない。誰が求人を絞って、誰が準備をさせるのか。エンジニアの転職で失敗するのは、どんなときか? 求人が足りないときより、担当が技術の話を理解できないときだ。
この記事では、うちが提携している3つ(エンジニア特化1・総合型1・担当を選ぶ窓口1)を、公式サイトの記載だけで並べた。順位は付けない。経験の有無と、担当に何を求めるかで決まるからだ。数字は2026年9月2日に公式サイトで確認したもの。
未経験からエンジニアになりたい人は、この記事の対象ではない。未経験は転職保証つきのスクールから入る道があって、エンジニア転職スクール2社、50%戻る修了条件に条件を並べている。
| サービス | 形と対象 | 求人数(公式の記載) | 担当が誰か | 公式 |
|---|---|---|---|---|
| テックゴー | エージェント。ITエンジニア特化(経験者) | ITエンジニア向け10,000件以上 | 元・富士通/CTC/ITコンサル出身のアドバイザー。経歴を公式に掲載 | 公式サイト |
| type転職エージェント | エージェント。総合型にIT・エンジニア専門サービス | 求人総数38,096件・非公開27,052件 | IT・WEBを得意領域とするアドバイザー(個人の経歴は記載なし) | 公式サイト |
| 転職エージェントナビ | エージェントの紹介窓口。相性で担当を選ぶ | 10万件以上 | 全国300名以上のアドバイザーから相性でマッチ。合わなければ変更可 | 公式サイト |
※ 広告を含みます。求人数・年収アップ額などの数字は各社の公式サイトの自社表記(2026年9月2日確認)で、時期により変わります。テックゴーの年収アップ額は「2025年6〜7月に内定承諾し年収アップを実現した方の平均」、typeの「79%が年収UP」は「年収UP希望者の年収UP率(2021年10月〜2022年9月・自社調べ)」と、それぞれ公式に注記があります。利用者アンケート(募集中)が集まり次第、実際の面談の中身の集計に差し替えます。
エンジニアの転職で、担当の「技術の理解」が結果を分ける
採用側で、エンジニアの職務経歴書を見て一番困ったのは、何をやった人か分からない書類だった。使った言語と年数は書いてある。どの規模のシステムで、どの工程を、何人のチームで担当したのかが無い。その書類を出してきたエージェントは、担当者が技術を理解していなかった。本人に聞けば答えられることを、なぜ聞けていないのか? 担当が、何を聞けばいいか分かっていないからだ。
逆に、通る書類を出してくるエージェントは、担当者が候補者の経験を採用側の言葉に翻訳している。「保守運用」を「障害対応の一次切り分けと再発防止の仕組み化」まで書き直してくる。ここに差が出る。だから比較の一列目を、求人数より先に「担当が誰か」にした。
では求人数はどう見るのか? エンジニア向けに絞った数字か、全職種の合計かを分ける。10,000件(IT特化)と38,096件(全職種)は同じ物差しに乗らない。非公開の割合が高いほど、面談しないと見えない求人が多い。
3つの中身。公式サイトで確認できたことだけ
テックゴー|ITエンジニア特化。担当の経歴が公式に出ている
株式会社MyVision(東京都港区虎ノ門)が運営する、ITエンジニアの転職支援に特化したエージェント。公式サイトはITエンジニア向け求人を10,000件以上とし、自社開発の企業・SIer・ITコンサル・メガベンチャーまで紹介先の幅を書いている。独占選考ルートや面接確約求人があると明記。アドバイザーの経歴が公式に載っていて、富士通でSAP・Salesforce導入を経てパーソルキャリアでIT転職支援、伊藤忠テクノソリューションズ出身、ITコンサル出身、といった人が担当する。
- 担当アドバイザーの経歴(前職・担当領域)を公式に公開している。3つの中でここだけ
- 年収アップの実績を年代別に公開。20代で平均120万円、30代で平均160万円(2025年6〜7月の内定承諾者の平均・自社表記)
- 独占選考ルート・面接確約求人があると明記。書類添削と面接対策を「何度も」提供
- 内定後は企業人事と年収交渉を行い、入社後の長期的なキャリア支援も対応と記載
こんな人に向く:実務経験があり、自分の経験を採用側の言葉に翻訳してくれる担当がほしい人。自社開発やITコンサルへ移りたい人
料金:無料(求職者の費用負担なし。費用は採用する会社が払います)
| エンジニア求人の明記 | ★★★★★ 5.0 |
|---|---|
| 担当の情報公開 | ★★★★★ 5.0 |
| 面談・サポートの中身 | ★★★★☆ 4.0 |
| 情報の透明さ | ★★★★☆ 4.0 |
採用側の目で言うと、担当の前職が公式に書いてあるのは、それだけで一段上だ。ITコンサルやSIerにいた人は、候補者の「保守」が何を指すか分かる。書類の翻訳ができる担当かどうかを、登録前に確かめられるのは、この3つでここだけだった。
type転職エージェント|総合型。IT・エンジニア専門のサービスがある
株式会社キャリアデザインセンター(東京都港区赤坂)が運営する総合型の転職エージェント。公式サイトは求人総数38,096件・非公開求人27,052件と明記し、IT・エンジニア向け、20代・第二新卒向け、女性向けの専門サービスに分かれている。IT・エンジニア向けは「相談者の79%が年収UP」(年収UP希望者の年収UP率、2021年10月〜2022年9月の自社調べ)。面談は主に電話かオンラインで、カジュアル面談もOK。書類の添削・面接対策・日程調整・入社日などの条件交渉を代行すると書いてある。
- 求人総数と非公開求人数を数字で出している(非公開が約7割)
- IT・エンジニア専門のサービスと、ITエンジニア向けの面接対策セミナーがある
- 職種×勤務地×年収で求人を検索でき、システムエンジニア・Webエンジニアの枠がある
- 運営会社と所在地を公式に確認できる。得意領域「IT・WEB」のアドバイザーが在籍と記載
こんな人に向く:求人の母数も見たい経験者。エンジニア以外の職種も視野に入れて、1社で幅広く出してほしい人
料金:無料(求職者の費用負担なし。費用は採用する会社が払います)
| エンジニア求人の明記 | ★★★★☆ 4.0 |
|---|---|
| 担当の情報公開 | ★★☆☆☆ 2.0 |
| 面談・サポートの中身 | ★★★★☆ 4.0 |
| 情報の透明さ | ★★★★★ 5.0 |
非公開が7割という数字は、企業がエージェントに「公開すると応募が捌けない」求人を預けている状態で、企業との付き合いの長さが出る。総合型なので、担当がエンジニア出身とは限らない。翻訳できる人かどうかは、どう見分けるのか? 初回の面談で、自分の経験を担当がどう言い換えるかを聞いてみれば分かる。
転職エージェントナビ|担当を相性で選び、合わなければ変える窓口
circus株式会社(東京都中央区京橋)が運営する、転職アドバイザーの紹介窓口。全国300名以上のアドバイザーから相性でマッチングし、合わなければ担当変更できると公式に明記。求人は10万件以上で、申し込んだ全員とナビの担当者が15分程度の面談を行う。エージェントそのものというより、自分に合うエージェントの担当を選ぶための入口という位置づけ。
- 担当との相性で失敗したときに、変更できる仕組みが公式にある
- 15分の面談で希望を聞いてから、アドバイザーを紹介する流れが明記
- 求人10万件以上(公式の記載)
- 運営会社と所在地を公式に確認できる
こんな人に向く:20代で、担当の相性で失敗した経験があり、選び直せる仕組みがほしい人
料金:無料(求職者の費用負担なし。費用は採用する会社が払います)
| エンジニア求人の明記 | ★★☆☆☆ 2.0 |
|---|---|
| 担当の情報公開 | ★★★☆☆ 3.0 |
| 面談・サポートの中身 | ★★★☆☆ 3.0 |
| 情報の透明さ | ★★★★☆ 4.0 |
担当を選び直せる仕組みは、採用側にいた立場で見ても珍しい。なぜ珍しいのか? 担当を変えると、その担当が積み上げた紹介の見込みがゼロに戻るからだ。エンジニア向けの設計ではないので、ここは20代で最初の1社を外したくない人の保険として位置づけた。
登録する前に見る4つ
- 担当の経歴が出ているか — 3つの中で公式に載せているのはテックゴーだけ。出ていないなら、初回面談で担当の前職を聞く
- 求人数の物差し — 「IT向け10,000件」と「全職種38,096件」は別。非公開の割合が高いほど、面談しないと見えない
- 年収の数字の注記 — 「年収アップした人の平均」と「希望者のうち上がった割合」は別の指標。注記の期間まで読む
- 対象年齢 — ナビのフォームは18〜29歳。30代以上はテックゴーかtypeから
職務経歴書は、担当が翻訳する前に自分で翻訳しておく
エージェントに任せる前に、自分でできることが一つある。経験を、採用側が判断できる4つの数字に直しておく。規模(ユーザー数・トラフィック・データ量)、工程(要件定義〜運用のどこか)、チーム(何人の中で何を担当したか)、期間。なぜ数字なのか? 採用側は、その人が自分の現場で動けるかを規模と工程で判断しているからだ。これが書いてある書類は、担当が誰でも通りやすい。
採用側で通していた書類には、この4つがそろっていた。逆に落とした書類の多くは、使った技術の名前だけが並んでいた。転職エージェント経由の応募で、採用側が最初に見る3つに、その手前の話を書いている。
目的別に選ぶなら
- 実務経験があり、自社開発やITコンサルへ。担当の翻訳力を重視 → テックゴー
- 求人の母数も見たい。エンジニア以外も視野に → type転職エージェント
- 20代で、担当を選び直せる保険がほしい → 転職エージェントナビ
- 未経験からエンジニアを目指す → 転職保証つきスクール2社の修了条件
- 職種を決めていない、業界特化で比べたい → 特化型エージェント10社の採点
よくある質問
- ITエンジニアの転職エージェントは、特化型と総合型のどちらがいいですか
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経験者で、自分の技術を担当に理解してほしいなら特化型。求人の母数や、エンジニア以外の選択肢も見たいなら総合型。両方に登録して、初回面談で担当の翻訳力を比べるのが早い。
- 未経験でも登録できますか
-
テックゴーは経験者向けの設計で、公式ページに未経験可の記載は無い。未経験は転職保証つきのスクールから入る道を別記事にまとめている。
- 複数のエージェントに登録しても問題ありませんか
-
問題ない。採用側では同じ候補者が複数のエージェントから来ることは普通にあった。同じ求人に二重応募すると企業側で困るので、どのエージェントからどこに応募したかは自分で管理する。
- 年収アップの数字は信用できますか
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各社の自社表記で、注記を読む。テックゴーは「年収アップを実現した方の平均」、typeは「年収UP希望者の年収UP率」。母集団が違うので、横に並べて比べる数字ではない。
- 30代・40代でも使えますか
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テックゴーとtypeは年齢の制限が公式に無い。ナビはフォームが18〜29歳で、20代中心と明記している。
- 担当が合わなかったらどうすればいいですか
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変更を申し出る。ナビは変更できる仕組みが公式にある。他社も担当変更の窓口はあることが多いが、公式に明記が無ければ初回面談で聞いておく。
まとめ
- エンジニアの転職は、求人数より担当が技術を理解しているかで結果が分かれる
- 担当の経歴を公式に出しているのはテックゴーだけ。年収アップは20代120万・30代160万円(自社表記)
- typeは求人総数38,096件・非公開27,052件の総合型。IT・エンジニア専門のサービスがある
- ナビは担当を相性で選び直せる窓口。フォームは18〜29歳
- 登録前に、自分の経験を規模・工程・チーム・期間の4つの数字に直しておく
※ 広告を含みます。登録・利用は無料。サービス内容・求人数は各社の公式サイトの記載(2026年9月2日確認)で、変わることがあります。この記事の採用側の話は、僕が採用責任者として書類選考と面接を担当した経験に基づくもので、すべての会社に当てはまるとは限りません。
この記事で確認した資料
各社の情報は、テックゴー(公式サイトのトップと無料転職相談ページ)・type転職エージェント(公式サイトのトップ)・転職エージェントナビ(サービス紹介ページ)で2026年9月2日に確認しました。求人数・年収アップ・非公開求人数はいずれも各社の自社表記です。
