執筆・監修:ちゃんみ(元・採用責任者。新卒・中途あわせて約500人を書類から最終面接まで担当/法人代表7年/確定申告8年)。この記事の数字と制度は、公式資料を原文で確認した日付つきで書いています。
データサイエンス講座の比較記事は、カリキュラムの濃さ順に並んでいるものが多い。僕は先に、戻ってくるお金を見る。2026年1月から7月まで通ったオンラインのデザインスクールは定価80万円。経済産業省のリスキリング補助金で実質40万円になった。同じ講座でも、制度が使えるかどうかで払う額は2倍変わる。
戻ってくるお金の制度には、名前の似たものが2つある。厚生労働省の教育訓練給付(一般・特定一般・専門実践)と、経済産業省のリスキリング補助金。別の制度で、対象になる講座も別。ここを混ぜたまま「給付金対象」の文字に飛びつくと、申し込んだあとで自分が対象外だと知る。制度の確認を後回しにした僕は、退職のとき再就職手当をもらい損ねた。同じ失敗を学び直しで繰り返す必要はない。
この記事では、うちが提携しているデータサイエンス・生成AI系の講座3社の料金と、給付・補助の記載の有無を、公式サイトの文字情報だけで並べた。順位は付けていません。買い切り・月額・通い放題と、お金の形が3社で全部違うからです。各社の情報は2026年9月1日に公式サイトで確認したもの。僕が通ったスクールは、この3社に入っていない。
| 講座 | 料金(税込) | 形式・期間 | 給付・補助の記載 | 無料で試す | 公式 |
|---|---|---|---|---|---|
| データサイエンスブートキャンプ | 598,000円 | オンライン・15週(約98時間)・週1面談 | 「給付金で最大70%」と記載 | Zoom個別相談 | 公式サイト |
| DMM 生成AI CAMP 学び放題 | 月額16,280円(12か月一括162,800円) | オンライン・約1,000レッスン学び放題 | 記載なし | 60分の無料セミナー | 公式サイト |
| テックジム | 入会金33,000円+月額22,000円 | 通学・自習形式・期限なし | 記載なし | 資料請求・無料講座 | 公式サイト |
※ 広告を含みます。料金・期間・サポートは各社の公式サイトの記載(2026年9月1日確認)で、時期により変わります。「Udemy受講数第一位」「200時間で就職できるレベル」などの数字は各社の自社表記です。
給付金と補助金。名前が似た2つは別の制度
学び直しの講座に「お金が戻る」と書いてあったら、まずどの役所のどの制度かを見る。似た顔の制度が2つあるからだ。どちらが自分に使えるのか? 条件を読む場所がそもそも違う。
経済産業省のリスキリング補助金(正式には「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」)は、僕が実際に使った。条件はいま在職中で、雇用主の変わる転職を目指していること。修了すると受講費用(税抜)の1/2・上限40万円が戻り、転職して1年続けばさらに税抜の1/5・上限16万円が足される。先に全額を払い、戻るのは修了後。途中でやめたら1円も出ない。手続きの流れは80万円のデザインスクールを実質40万円にした話に書いた。
厚生労働省の教育訓練給付は、一般・特定一般・専門実践の3種類。僕はこの制度を使ったことがなく、厚労省の原文もまだ確認できていない。だからこの記事では、給付率や上限額を書かない。書くのは、各社の公式ページに載っている範囲だけ。
| 見るところ | 教育訓練給付 | リスキリング補助金 |
|---|---|---|
| 所管 | 厚生労働省 | 経済産業省 |
| 対象者 | 原文未確認。講座の案内とハローワークで確認 | 在職中で、転職を目指す人 |
| 戻る額 | 原文未確認。各講座の公式記載の範囲で見る | 修了で税抜の1/2(上限40万円)。転職して1年でさらに税抜の1/5(上限16万円) |
| 今回の3社 | データサイエンスブートキャンプが「最大70%」と記載 | 3社とも記載なし |
3社で唯一、給付の記載があるのがデータサイエンスブートキャンプ。公式ページに「経済産業省の第四次産業スキル習得講座に認定」「給付金を活用することで、最大で受講料の70%が戻ってきます」とあり、詳しい要件は厚生労働省のHPへ、と案内している。記載どおり70%が戻るなら、598,000円はいくらになるか?
| 計算の置き方 | 戻る額 | 実質の負担 |
|---|---|---|
| 税込598,000円の70%が戻る場合 | 418,600円 | 179,400円 |
| 税抜543,636円の70%が戻る場合 | 380,545円 | 217,455円 |
※ 僕の試算。公式ページには「最大で受講料の70%」とだけあり、税込・税抜のどちらが基準か、上限額があるか、いつ戻るかは書かれていません。厚生労働省の原文も未確認です。申し込む前に、講座の個別相談とハローワークの両方で確認してください。
3社の料金と中身。公式サイトで確認できたことだけ
1社ずつ、料金・できること・注意点・向いている人・4項目の点数を並べる。点数は公式サイトの記載を元にした僕の採点で、受講した感想とは別物。ボタンの先は各社の公式サイト(広告リンク)です。
データサイエンスブートキャンプ|598,000円・15週・同時受講10名
現役データサイエンティスト2名(株式会社CODORの代表と取締役)が、カリキュラムの作成から個別面談まで全部を受け持つオンライン講座。期間は15週・総学習時間は約98時間で、週1回の個別面談が計15回付く。統計・SQL・Python・機械学習・深層学習に加え、GCP上での分析と報告資料の作り方まで扱い、実データを使うミニプロジェクトが3本。同時受講は10名まで、外部講師は使わないと公式に明記している。
- 598,000円(税込)と総額が明記。分割払いの相談もできる
- 「給付金を活用することで、最大で受講料の70%が戻ってきます」と公式に記載(3社で唯一)
- 週1回×15回の個別面談。カリキュラムを作った本人が教える
- 初回面談後3日以内なら無条件で解約・返金できると明記
こんな人に向く:在職中で、データサイエンティストへの転職を決めていて、給付の要件を自分で確かめに行ける人
料金:598,000円(税込)。分割払いの相談可(公式サイトの記載)
| 料金の明確さ | ★★★★★ 5.0 |
|---|---|
| 給付・補助の明記 | ★★★★☆ 4.0 |
| 期間・サポート | ★★★★★ 5.0 |
| 情報の透明さ | ★★★★☆ 4.0 |
598,000円を、先に全額払えるか? 給付も補助も後払いです。僕は80万円をいったん口座から出し、戻ったのは修了のあとだった。この講座の「最大70%」も、要件を満たして初めて出る数字で、満たせるかどうかは申し込む前にしか確かめられない。個別相談で制度名と要件を聞き、ハローワークで裏を取る。二度手間に見えて、これが最短の道だと思う。
DMM 生成AI CAMP 学び放題|月額16,280円・入会金不要
月額制で約1,000レッスンが学び放題の生成AIスクール。プランは3つで、月額プラン16,280円(税込・最低契約期間の縛りなし)、6か月一括90,530円、12か月一括162,800円。入会金は不要。職種別(エンジニア・デザイン・動画・マーケティング・営業・人事)とツール別(Claude Code・Codex・Difyなど)のコースを横断でき、プロのメンターへの相談、24時間対応のAIチューター、週1回×3か月のライブゼミ(追加料金なし)が付く。
- 入会金不要の月額制。月額プランは最低契約期間の縛りなしと明記
- 職種別・ツール別あわせて約1,000レッスンを1つの料金で横断できる
- メンター相談+24時間のAIチューター+公開添削つきのライブゼミ
- DMMグループの実案件コンペに参加でき、入賞すれば賞金と実績になる
こんな人に向く:職種を絞る前に、生成AIで何ができるかを月1.6万円で広く試したい人
料金:月額プラン16,280円/6か月一括90,530円/12か月一括162,800円(すべて税込・公式サイトの料金プランの表記)。入会金不要
| 料金の明確さ | ★★★★☆ 4.0 |
|---|---|
| 給付・補助の明記 | ★☆☆☆☆ 1.0 |
| 期間・サポート | ★★★★☆ 4.0 |
| 情報の透明さ | ★★★☆☆ 3.0 |
月額制で先に決めるのは、やめる条件。僕はFXのスクールに40万円を一括で払い、何も残らなかった。あの時の僕に月額16,280円の学び放題があったら、傷は浅かったはずだ。ただ、12か月プランの一括162,800円は、上の試算で出したデータサイエンスブートキャンプの実質負担(179,400円)とそれほど離れていない。1年続けると、安く始める形と腰を据えて戻す形がほぼ同じ金額に並ぶ。何か月目に何ができていたら続けるか? 入る前に紙に書いておくのを勧める。
テックジム|入会金33,000円+月額22,000円・通学の自習形式
全国に展開する対面・通学型のプログラミングスクール。入会金33,000円+月額22,000円(税込)の定額制で、開催時間内なら何回でも参加できる。授業も教科書も無い自習形式で、現役エンジニアのトレーナーに質問しながら課題を進める。コースはPython基礎・AIエンジニア養成(機械学習・ディープラーニング)・Ruby on Rails・Google Apps Script・スマホアプリ開発で、月額の中で選べる。初心者は200時間の履修で就職できるレベルへ、というのが公式の説明(自社表記)。
- 月額22,000円の定額制で期限なし。「卒業という概念もない」と公式に記載
- AIエンジニア養成コース(データ分析入門・教師なし学習・特徴量エンジニアリングなど全15章)を月額内で選べる
- トレーナーは経験豊富な現役プログラマーで、カリキュラム範囲外でも得意分野なら相談に乗ると明記
- 毎月10日までの退会連絡で月末まで利用、という退会ルールを公式に明記
こんな人に向く:動画より教室が続く人。決まった期間で追い込むより、通いながら長く手を動かしたい人
料金:入会金33,000円+月額22,000円(税込・公式サイトの記載)。登録時は入会金+当月日割り+来月分会費
| 料金の明確さ | ★★★★☆ 4.0 |
|---|---|
| 給付・補助の明記 | ★☆☆☆☆ 1.0 |
| 期間・サポート | ★★★☆☆ 3.0 |
| 情報の透明さ | ★★★★☆ 4.0 |
おまけに料金も他のプログラミングスクールと比較してもかなり安く、コスパ最高です!
公式サイト「受講者の声」(20代後半・元銀行勤務)より
200時間を、どこで作るか? 公式が初心者の目安に挙げる200時間は、月20時間ペースで10か月。僕の試算では入会金33,000円+22,000円×10か月=253,000円になる。月額の安さと総額の安さは別物だ。僕が80万円の講座を7か月で修了まで走り切れたのは、修了しないと補助金が戻らないという締め切りがあったから。期限のない通い放題は、自分で締め切りを引ける人の値段だと思う。
80万円払った僕が、申し込む前に見る4つ
FXのスクールに40万円払って何も残らなかった経緯は40万円のスクールで何も残らなかった話に書いた。2回目のスクール選びで、僕は申し込む前に4つを確かめるようになった。3社をこの4つで見ると、どうなるか?
- 総額 — 買い切りか月額か。月額なら、目標までの月数を自分の使える時間から掛け算する。入会金と道具代(PC・クラウド利用料など)も足す
- 戻る額の条件 — どの役所のどの制度か・修了の要件・いつ戻るか。「給付金対象」の4文字で止まらず、制度名まで確認する
- やめたときの扱い — データサイエンスブートキャンプは初回面談後3日以内なら無条件で返金、テックジムは返金なしと明記。DMMは公式トップの文字情報で確認できなかった。書いていなければ、それが答え
- 誰が教えるか — データサイエンスブートキャンプは講師2名の実名と経歴、DMMはメンターと監修者の実名、テックジムは「現役プログラマー」。僕が40万円を溶かしたスクールには、それが無かった
無料相談・無料セミナー・資料請求で聞くことは、この4つで足ります。答えが濁った項目が、そのまま判断材料。
目的別に選ぶなら
順位は付けないと書いた。3社は学び方もお金の形も全部違うから、目的が決まればほぼ1社に絞れる。
- 在職中で、データサイエンティストへの転職を決めている → データサイエンスブートキャンプ(申し込む前に給付の要件を確認)
- 職種を絞る前に、生成AIで何ができるか広く試したい → DMM 生成AI CAMP 学び放題
- 動画より教室が続く。自分のペースで長く手を動かしたい → テックジム
学んだあとの話も先に置いておく。身につけたスキルをどう収入にするかは副業5つを実額で振り返った記事に、デザイン系の学び直しも視野に入れるならWebデザインスクール5校の総額に書いた。どちらも同じ物差し(総額と戻る額)で並べている。
よくある質問
- 教育訓練給付とリスキリング補助金は併用できますか
-
この記事は答えを持っていません。僕が条件まで確認できているのはリスキリング補助金だけで、教育訓練給付は厚労省の原文が未確認です。併用の可否は、講座の相談窓口とハローワークの両方で確認してください。
- リスキリング補助金は3社では使えないのですか
-
3社とも公式サイトに記載がありません。対象講座は補助事業者ごとに決まるので、記載が無いだけの場合もある。補助事業者の講座検索で講座名を引いてください。条件(在職中+転職志望、修了で税抜の1/2)と手続きは、僕が80万円の講座で使ったときの記事に書いています。
- データサイエンスブートキャンプの「最大70%」はいつ、いくら戻りますか
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公式ページには「最大で受講料の70%」とだけあり、基準の額も時期も書かれていません。厚生労働省のHPへの案内があるだけで、原文は未確認。この記事の試算(実質179,400円〜217,455円)は、置いた仮定ごと表に書きました。
- 無料で試せますか
-
3社ともあります。データサイエンスブートキャンプはZoomの個別相談(匿名・顔出し無しでも可と記載)、DMMは60分の無料セミナー(参加しなくても入会可)、テックジムは資料請求でサンプルテキストと解説動画がもらえ、東京本校では無料の対面講座を毎週開催しています。
- 途中でやめたらお金は戻りますか
-
データサイエンスブートキャンプは初回面談後3日以内なら無条件で解約・返金と明記。テックジムは返金なし・毎月10日までの退会連絡で月末まで利用と明記。DMMは公式トップの文字情報から確認できませんでした。申し込む前に必ず確認を。
- この3社の点数は受講した感想ですか
-
違います。公式サイトの記載を4項目で採点したものです。僕が通ったのはデザインのスクールで、この3社のどれも受講していません。
まとめ
あなたはいま在職中で、転職を目指しているか? イエスなら、戻る額まで含めて比べる。ノーなら、定価と続けやすさで比べる。3社の並べ方は、それでほぼ決まる。
- リスキリング補助金(経産省)は在職中+転職志望が条件。修了で税抜の1/2・上限40万円。3社とも公式サイトに記載なし
- 教育訓練給付(厚労省)の原文は未確認。給付の記載があるのはデータサイエンスブートキャンプの「最大70%」だけ
- 598,000円は、記載どおり70%が戻るなら実質179,400円〜217,455円。基準の額と時期は申し込む前に確認
- DMMは入会金不要の月額16,280円、12か月一括162,800円。解約条件は文字情報で確認できず
- テックジムは入会金33,000円+月額22,000円。返金なしと退会ルールを明記
※ 広告を含みます。料金・期間・サポートは各社の公式サイトの記載(2026年9月1日確認)で、変わることがあります。給付・補助の試算は、公式ページの記載と僕が使ったリスキリング補助金の条件を元にした仮定の計算で、実際の支給は各制度の審査と要件によります。教育訓練給付の厚生労働省原文は未確認です。この記事の体験談は、僕が2026年1月〜7月に別のオンラインスクール(デザイン系)に通った経験に基づくもので、3社のいずれかを受講したものではありません。
この記事で確認した資料
各社の情報は、データサイエンスブートキャンプ(公式サイト・受講費用と給付金の記載)、DMM 生成AI CAMP 学び放題(公式サイト・料金プランは画像掲載のためaltの文字で確認)、テックジム(資料請求ページと公式サイトのトップ)で、いずれも2026年9月1日に確認しました。リスキリング補助金は経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の公式サイト(2026年8月26日確認)と、僕自身が2026年に使った際の記録によります。教育訓練給付は厚生労働省の原文を確認できていないため、この記事では各社の公式ページに書かれた範囲だけを載せています。
