執筆・監修:ちゃんみ(FXは2020年から。最初に200万円を失い、勉強し直してからの累計はFXだけでプラス500万円。1998年の外為法改正から2026年までの28年分を検証)。この記事の金利・物価の数字は、公表資料と報道を確認した日付つきで書いています。
FXを2020年に始めて、最初の2年で200万円を失った。40万円は Instagram で見つけたスクール、残りは独学のやり直し。そこで一度、取引をやめた。2022年は分析とデモトレードだけに使い、実弾で戻したのが2023年。2023年から2026年までの累計は、FXだけでプラス500万円。月にならすと8万〜10万円。1998年の外為法改正から2026年までの28年分を検証して、やることは5つに絞れた。
5つとも地味だ。負ける確率を減らす。方向をファンダで確認して、勝てるパターンが来るまで入らない。負けられる額を先に決める。少ないロットで勝率を上げてから、ロットを上げる。一気に勝とうとしない。派手な手法は一つも無い。
この記事は、200万円がどう消えたかと、戻ってから何を守り続けたかを順に書く。数字は僕自身のもので、あなたが同じ結果になる話ではない。FXは預けた証拠金を上回る損失が出ることのある取引で、僕は最初の副業にFXを勧めていない。その理由も最後に書く。
※ 広告を含みます。この記事の損益は運営者個人の実績で、将来の結果を示すものではない。FXは元本を上回る損失が出ることがある。
- 物差しを「勝つ」から「負ける確率を減らす」に変える
- 方向はファンダで確認し、勝てると思うパターンが来るまで入らない。持つパターンは1〜3つ
- 負けられる額を先に決めて、メンタルを保つ
- 少ないロットで勝率を上げてから、ロットを上げる。FXで一番やるべきこと
- 一気に勝とうとしない。積み上げる
200万円は、2年でこう消えた
最初に払ったのは、FXのスクールに40万円。Instagram で相場の解説を投稿している人だった。「生徒は募集していません」と言い続けているのを見ていて、ある日の「募集してみようかな」の一言で入った。今なら分かる。募集していないと言うほど、入りたい人は増える。入会させるための設計だったと、僕は思っている。
中に入ると、生徒は何人もいた。成功している人は見当たらなかった。講師の口座の開示は無く、その人がFXで勝っている証拠は何も無かった。40万円で残ったものは無い。そのときの5つの確認点は40万円のスクールで何も残らなかった話に書いた。
負けず嫌いだったので、独学でやり直した。結果はマイナス200万円。何が起きていたのか? 勝ちたかった。負けた分を取り返したかった。それだけを考えていると、勝つこと自体が目的になる。お金を増やすという本来の目的が、どこかへ行く。目的が入れ替わったまま相場に向かうと、入ってはいけない場面で入る。それが200万円の正体だった。
そこで一度、取引をやめた。せどりで月10万〜20万円を作り、株は先にブログと本を読み漁ってから始めて、2年で200万円を超えた。この5つの副業の収支は副業5つ試した僕が気づいた大事なことにまとめてある。
戻る前に決めたこと
FXに戻るなら、前と同じことをしても同じ結果になる。だから戻る前に、物差しを変えた。「どれだけ勝てるか」を捨てて、「どれだけ負ける確率を減らせるか」だけを見る。この一点で、やることが全部変わった。
勉強はやめなかった。2021年から2023年にかけて、自分の会員サイトに手法の解説を書き溜めた。書くと、分かっていないところがはっきりする。並行して過去の値動きを検証した。当時は25年分、今は1998年の外為法改正から2026年までの28年分。検証し直しても、チャートの側で変わらなかったものは4つ。フィボナッチで往復を測るサイクル、期間200の移動平均線、東京市場の始値、レジスタンスとサポート。そこにファンダメンタルズを重ねると負けが減る。この結論が、28年分で揺るがなくなった。
2022年は1年かけて分析とデモトレードだけをやった。実弾に戻したのは2023年から。そこから2026年までの累計が、FXだけでプラス500万円。最初に失った200万円とは別に数えている。月にならすと8万〜10万円で、派手な一発は入っていない。5つを守った結果の積み上げだ。
① 物差しを「負ける確率を減らす」に変える
FXで稼ぐ、と聞くと何を想像するだろうか。大きく当てる場面だと思う。僕もそうだった。検証しまくって分かったのは逆で、収支を決めているのは負けの回数と大きさだった。勝ちトレードの質を上げるより、負けトレードを1つ減らす方が、口座の残高は増える。
だから毎回のエントリーで問うのは「勝てるか」ではない。「これは負ける確率が高い場面か」。高いなら入らない。難しい局面で勝てることは凄くない。利益を残し続けられることが凄い。相場に合わせるのがトレーダーの仕事で、自分の都合で相場を動かすことはできない。
物差しを変えると、待つ時間が増える。チャートを眺めているだけの時間は無駄に見える。無駄ではない。入らなかった日の損失は0円だ。
② 方向はファンダ、場所はパターン。来るまで入らない
順番がある。まずファンダメンタルズで、今日はドルが買われる側か売られる側かを決める。見るのは日米の金利差、CPI、その材料が続くか消えるか。3つの見方はFXのファンダで見るのは3つに書いた。方向が決まらない日は、そこで終わり。チャートを開かない。
方向が決まったら、チャートで場所を探す。ここで守っているのが、自分が勝てると思うパターンが出るまで入らないこと。パターンは1〜3つしか持っていない。上位足の押し目の中で短期足が上に転換するところ。期間200の移動平均線と東京市場の始値の位置関係。その程度だ。
なぜ3つまでなのか? パターンが10個あると、常にどれかが「出ている」ように見える。見えるから入る。入るから負ける。手法を増やすほど、入る口実が増える。1〜3つに絞ると、出ていない時間の方が長くなり、出た瞬間がはっきり分かる。勝率を上げたのは、手法の数を減らしたことだった。
我慢の話に聞こえるかもしれない。実際は逆で、条件をはっきり決めてあると我慢は要らない。条件が揃っていないだけ、と分かるから。
③ 負けられる額を先に決めて、メンタルを保つ
入る前に、このトレードで最大いくら負けるかを決める。決めていないと、含み損を見ながら「戻るかもしれない」と考え始める。200万円を失っていた頃の僕は、これを毎回やっていた。
決め方は単純で、総資金の2%を1回の上限にする。50万円なら1万円。次に、エントリーの場所から損切りの場所までの値幅(pips)を確認する。損切りの場所は「入った根拠が崩れるところ」で、上昇トレンドの押し目で買ったなら直近安値の少し下。固定pipsで切るのは、根拠が生きているのに切られ、根拠が崩れているのに持ち続けることになるので使わない。
上限額と値幅が決まれば、ロットは計算で出る。
| 総資金 | 1回の上限(2%) | 損切りまで | ロット(クロス円) |
|---|---|---|---|
| 50万円 | 1万円 | 20pips | 5万通貨(0.5ロット) |
| 50万円 | 1万円 | 50pips | 2万通貨(0.2ロット) |
| 10万円 | 2,000円 | 10pips | 2万通貨(0.2ロット) |
計算式は「資金×0.02÷損切りpips÷100=通貨数」。損切りが遠いならロットを落とす。ロットを先に決めて損切りを後から合わせるのは順番が逆で、資金を溶かす人のほとんどがこの逆順をやっている。
メンタルは、根性の話ではない。負けても2%、と入る前に分かっているから揺れない。いくら負けるか分からないまま持っているから揺れる。それだけの違いだ。
④ 少ないロットで勝率を上げてから、ロットを上げる
5つの中で、一つだけ選ぶならこれになる。FXで一番やるべきことは、少ないロットで勝率を上げてから、ロットを上げて金額を増やすこと。順番を逆にすると、勝率が低いまま金額だけ大きくなり、負けが資金を削る。僕の200万円は、順番が逆だった。
利益は数百円。それでいい。目的は勝率と、パターンが本当に機能するかの確認。ここで負けが多いなら、ロットを上げても同じ結果が大きくなるだけ。
ファンダの方向に逆らっていたか。パターンが揃う前に入ったか。損切りを動かしたか。原因が「ルールを破った」に集まるなら、手法は変えずにルールを守る練習をする。
2%ルールの中で上げる。資金が増えれば2%の額も増えるので、ロットは自然に上がる。先にロットを上げて資金を増やそうとしない。
金額が大きくなると、同じ含み損でも心の動きが変わる。1,000通貨で守れたルールが1万通貨で守れるか、もう一度確認する。
退屈に見えると思う。退屈な期間を飛ばそうとした結果が、200万円だった。
⑤ 一気に勝とうとしない。積み上げる
取り返したい、と思った瞬間にロットが上がる。負けた翌日は特にそうだ。一気に勝とうとする日は、パターンが揃っていなくても入る。だから決めている。1日の負けが上限に届いたら、その日は終わり。翌日に持ち越さない。
積み上げる、というのは月の目標額を追うことでもない。毎日いくら稼ぐという目標は、稼げない日に無理な取引を生む。追うのはルールを守った回数で、金額は結果としてついてくる。4年でプラス500万円、月にならして8万〜10万円。どこかの月に一気に増えた数字ではない。
この5つは、ロットを下げられる口座でないと守れない。③と④は、少ない枚数で試せる環境が前提になる。口座を開くところまでは費用がかからないので、器だけ先に作っておくと、次の相場から試せる。
5つを守ると、1日はこうなる
抽象的に聞こえるので、実際の1日を書く。僕はデイトレードで、ロンドン市場が動き出す夕方に見て、ニューヨーク市場が本格化する前に手を引く。
米10年債と日本10年債の利回りの向き、今週のFOMCと日銀会合と指標の日付、前日の材料が続くものか消えるものか。5分。ドル高+円安なら押し目買いの日、ドル安+円高なら戻り売りの日、それ以外なら入らない日。
方向が決まった日だけチャートを開く。持っている1〜3つのパターンが出ていなければ閉じる。出ていない日の方が多い。
損切りの場所、そこまでのpips、そこから計算したロット。書いてから注文する。書けないなら入らない。
底や天井を当てて全部を手放すことはできない。3回以上に分けて減らす。10pips以上で最初の一部。
負けが上限に届いた日は閉じる。取り返しにいかない。
この5ステップのうち、4つは「入らない理由」を作る作業だ。入るための作業は1つしかない。負ける確率を減らすというのは、入らない仕組みを増やすことだった。
直近の記録で、5つがどう出ているか
口座の約定履歴から、2026年4月17日から6月22日までに決済した12回を並べる。通貨ペアはドル円だけで、この12回はすべて0.7ロット(7万通貨)だった。

| 決済日 | 売買 | 建値 → 決済 | pips | 損益 |
|---|---|---|---|---|
| 4/17 | 売り | 159.477 → 159.045 | +43.2 | +30,240円 |
| 4/17 | 買い | 157.883 → 158.436 | +55.3 | +38,710円 |
| 4/22 | 売り | 159.254 → 159.397 | −14.3 | −10,010円 |
| 5/01 | 買い | 156.792 → 157.180 | +38.8 | +27,160円 |
| 5/05 | 買い | 157.032 → 157.791 | +75.9 | +53,130円 |
| 5/08 | 買い | 156.101 → 156.800 | +69.9 | +48,930円 |
| 5/14 | 買い | 158.080 → 158.116 | +3.6 | +2,520円 |
| 5/25 | 買い | 158.896 → 159.039 | +14.3 | +10,010円 |
| 5/26 | 売り | 159.175 → 159.132 | +4.3 | +3,010円 |
| 5/27 | 買い | 159.432 → 159.495 | +6.3 | +4,410円 |
| 6/17 | 買い | 160.148 → 160.323 | +17.5 | +12,250円 |
| 6/22 | 売り | 161.749 → 161.858 | −10.9 | −7,630円 |
※ 運営者本人の約定履歴(2026年4月17日〜6月22日に決済した分)。この期間の記録であって、将来の結果を示すものではない。損益はロット0.7(7万通貨)×値幅で、表の数字と一致する。
この12回に、5つがそのまま出ている。
- 2か月で12回。週に1.3回しか入っていない — 入らない日の方が圧倒的に多い(②)
- 負けは2回だけで、−10,010円と−7,630円。どちらも1万円前後で揃っている(③)
- この12回はロットが全部同じ。負けた翌日も上げていない(④)
- 勝ちは2,520円から53,130円までばらばら。合計23万円を12回で積んだ(⑤)
見てほしいのは、勝った回ではない。負けた2回の大きさが揃っていることだ。−14.3pipsと−10.9pips。根拠が崩れた場所で切ったから、この幅で止まっている。切れていなければ、この2回のどちらかが1回で20万円になる。そうなると、勝った10回が消える。
勝ちの方は揃っていない。3.6pipsで終わった回もあれば、75.9pipsまで伸びた回もある。伸びるかどうかは相場が決めるので、こちらでは決められない。決められるのは、負けの大きさと、入る回数だけだった。
月にならすと8万〜10万円。1回で人生が変わる金額ではない。4年続けて500万円になる。
守れなかった日に、何が起きていたか
きれいに守れた日ばかりではない。崩れる日には型がある。3つ挙げる。
| 崩れ方 | そのとき考えていたこと | 何が起きたか | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 方向を確認せずに入った | 形がきれいだった | チャートは正しかった。金利の向きに逆らっていて、指標で切られた | 朝の5分を飛ばさない |
| パターンが揃う前に入った | たぶんこの後に揃う | 揃わなかった。損切りの場所も決まっていなかった | 入る前に3つ書く。書けなければ入らない |
| 負けた直後にロットを上げた | 1回で戻したい | 上限を超えた損失。その日の残りも荒れた | 1日の上限で閉じる |
3つとも、手法の問題ではない。ルールを破った記録だ。だから負けたときに先に分けるのは、手法が悪かったのか、ルールを破ったのか。この2つ。破っていたなら手法は変えない。ここを混ぜると、負けるたびに手法が増えていく。増えた先がポジポジ病になる。
手法を増やすほど負ける。ポジポジ病の3つの原因
あれもこれも学んで全部取り入れる。真面目な人ほどやる。結果はポジポジ病だ。常にポジションを持っていないと落ち着かず、根拠の無いところで入って、無駄な損失を繰り返す。原因は3つある。
- 相場に合わせるのが仕事だと思っていない — 自分から仕掛けることがお金になると思っている。勝てるトレーダーは、勝てる局面が来るまで待てる人
- 勝てる局面だけ取れば足りることを知らない — どんな局面でも取れるようになることが上達だと思っている。難しい局面は避けていい
- 自分が仕掛けるべき局面が決まっていない — 何を待つかが無いから、値動きにつられて入る
3つとも、手法を増やすほど悪化する。手法が増えれば「仕掛けるべき局面」が増え、待つ時間が減り、相場に合わせられなくなり、相場を追いかけることになる。勝てると思えるパターンを1〜3つ持っておくだけで、勝率は上がる。減らすことが、いちばん効いた。
それでも、最初の副業にFXは勧めない
ここまで書いておいて矛盾に見えるだろうか。僕はFXを続けているし、累計はプラスだ。それでも、これから副業を始める人にFXを最初に勧めることはない。理由は2つ。
一つ目。5つを守れるようになるまでに、僕は200万円と数年かかった。守れるようになる前の期間に、資金は減る。減った資金を取り返そうとして、順番が逆になる。この構造は誰にでも起きる。
二つ目。そもそも僕は、トレードがしたかったわけではない。お金を増やしたかった。トレードは手段の一つで、手段は入れ替えられる。同じ40万円をデザインスクールに払ったら、補助金で実質40万円になった上に仕事になった(80万円のスクールを実質40万円にした話)。FXのスクールの40万円は何も残らなかった。払った額は同じで、違ったのは先に調べたかどうかだけ。
お金を増やすのが目的なら、手段は3つ並べて選べる。収入の土台を変える転職。手に職をつけるスクール。それから相場。僕は採用側で約500人を面接してきたので、転職の記事は特化型の転職エージェント10社の採点から書いている。スクールはWebデザインスクール5校の総額。相場を選ぶなら、この記事の5つを先に読んでから。
よくある質問
- FXで最初にやるべきことは何ですか?
-
1,000通貨で、自分のパターン1〜3つだけを打って勝率を見ること。ロットを上げるのは勝率が安定してから。順番を逆にすると、負けが資金を削る。
- 損切りはどこに置けばいいですか?
-
入った根拠が崩れる場所。上昇トレンドの押し目で買ったなら直近安値の少し下。固定pipsや「資金の何%減ったら」で切ると、根拠と関係なく切られたり持ち続けたりする。
- ロットはどう決めますか?
-
総資金の2%を1回の上限にし、損切りまでのpipsで割る。50万円・損切り20pipsなら5万通貨。損切りが遠い日はロットを落とす。
- 手法はいくつ持てばいいですか?
-
1〜3つ。増やすほど「出ている」ように見える場面が増え、入る口実が増える。減らした方が勝率は上がった。
- 負けた分を早く取り返したいときは?
-
その日はやめる。1日の上限に届いたら終わり。取り返そうとする日は、パターンが揃っていなくても入るので、負けが重なる。
- FXは副業に向いていますか?
-
最初の副業には勧めない。守れるようになるまでに資金が減る期間があり、その間に順番が逆になりやすい。お金を増やすのが目的なら、転職やスクールも同じ土俵で比べてから決める。
まとめ
- 200万円が消えた原因は、勝つことのほうが目的になったこと
- 物差しは「負ける確率をどれだけ減らせるか」
- 方向はファンダ、場所は1〜3つのパターン。揃うまで入らない
- 1回の負けは資金の2%まで。ロットは損切り幅から計算で出す
- 少ないロットで勝率を上げてからロットを上げる。一気に勝とうとしない
5つを守るなら、口座は「入りたい瞬間に約定する」ことを優先して選ぶ。僕が使い分けの基準で比べる5社の記事は準備中で、先に1社だけ挙げるならJFX。スキャルピングを前面に出し、オリコン顧客満足度ランキングのFX総合で2年連続1位(2026年・自社表記)と案内している。
※ 広告を含みます。この記事の損益は運営者個人の実績で、将来の結果を示すものではない。FXは預けた証拠金を上回る損失が出ることがある。取引の判断は自分で行い、この記事は特定の売買を勧めるものではない。
この記事で確認した資料
損益と経緯は運営者本人の記録(2020年開始、スクール40万円、独学200万円、戻ってからの累計プラス500万円。2026年9月1日時点)。ロットの計算式と損切りの置き方は、僕が2022年に会員サイトで書いた資金管理の解説を、この記事用に書き直したもの。ポジポジ病の3つの原因も同じ。
