税理士はどこで探す?2社と直接契約、初年度の費用で比べた

税理士はどこで探す?2社と直接契約、初年度の費用で比べた

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執筆・監修:ちゃんみ(元・採用責任者。新卒・中途あわせて約500人を書類から最終面接まで担当/法人代表7年/確定申告8年)。この記事の数字と制度は、公式資料を原文で確認した日付つきで書いています。

税理士紹介の比較記事は、提携している税理士の人数が多い順に並んでいるものが多い。採用責任者として人材紹介会社に1人60万〜100万円の手数料を払う側だった僕は、先に見る場所が別にある。紹介料を、誰が払う仕組みなのか。ここが分かると「無料」の意味が変わる。

確定申告は8年、自分でやってきた。法人の代表も7年目。その僕の線はこうだ。個人の副業なら自分でやる。法人にした瞬間に、頼む線ができる。自分でやるか頼むかをまだ迷っている人は、先に8年自分でやった僕の線引きを読んでほしい。この記事は、頼むと決めた人が「どこで探すか」だけに絞る。

並べたのは、うちが提携している2社。何度でも無料で税理士を紹介する「税理士紹介エージェント」と、マイクロ法人特化の税務顧問を月額1万円〜で受ける「菊池会計事務所」。性格の違う2社なので順位は付けていません。数字はすべて公式サイトの記載で、2026年9月1日に確認した。

先に一覧。「断るとき」の列まで見てください。

サービス中身費用(公式の記載)対応地域断るとき公式
税理士紹介エージェント希望に合う税理士を面談のうえ紹介紹介は何度でも無料。払うのは契約した税理士への報酬だけ全国断りの連絡はエージェントが代行と明記公式サイト
菊池会計事務所マイクロ法人導入前提の税務顧問月額1万円〜・決算料0円〜全国(リモート型)見積りまでメールで完結。結果を見て判断と明記公式サイト

※ 広告を含みます。費用・サービス内容は各社の公式サイトの記載(2026年9月1日確認)で、時期により変わります。「マイクロ法人実績国内TOPクラス」「厳しい審査」などの表現は各社の自社表記です。

目次

無料の税理士紹介は、誰のお金で回っているのか

人材紹介のエージェント経由で人を採ると、会社側が手数料を払う。僕が払っていたのは1人60万〜100万円。応募する側は1円も払わない。求職者無料のサービスが成り立つのは、お金が雇う側から流れているからだ。

では税理士の紹介はどうか? 同じ形をしている。税理士紹介エージェントの公式FAQには「お客様ご紹介料をいただくことはございません」「税理士費用にも紹介料は含まれません」とある。公式サイトには利用者向けの窓口と並んで「提携ご希望の税理士の方はこちら」という入口がある。利用者は、採用でいう求職者の立場。無料で使えて、間に交渉役が立つ。

では、こちらが払う費用はどこで決まるのか? 契約した税理士への報酬で決まる。エージェントの公式サイトには顧問料の目安表があって、「あくまで目安」と添えてある。売上1,000万円までの行を抜くとこうなる。

月額顧問料申告・決算
個人10,000円前後確定申告 80,000円前後
法人15,000円前後決算 100,000円〜

※ 税理士紹介エージェント公式サイトの「税理士顧問料の相場」から、売上1,000万円以下の行を抜粋。記帳代行は別途5,000円〜と注記があります。実額は税理士との面談での見積りで確定。

菊池会計事務所は逆で、事務所そのものが料金を先に出している。月額1万円〜、決算料0円〜。マイクロ法人の導入を前提にした税務顧問で、原則として「節税効果の見積額が当事務所の報酬の見積額を超える方限定」と公式に書いてある。効果が見込めない人は契約に至らない、と自分で言っている料金設計だ。

タイトルに書いた「初年度の費用」を、公式の数字が出ている範囲で足し算してみる。どれも確定額の手前にある起点の数字なので、そのつもりで見てほしい。

頼み方1年目の起点(僕の計算)内訳
エージェント経由で、個人の確定申告だけ80,000円前後紹介0円+確定申告の目安80,000円前後
エージェント経由で、法人の顧問+決算280,000円前後〜紹介0円+月15,000円×12か月+決算100,000円〜
菊池会計でマイクロ法人を導入260,000円〜顧問料月10,000円×12か月+決算料0円〜+合同会社の設立約70,000円+住民税均等割70,000円

※ 僕の計算。エージェントの数字は公式の目安表(売上1,000万円以下の行)、菊池会計の数字は公式サイトと同事務所のマイクロ法人解説ページの記載を足したもの。設立費用と住民税均等割は税理士報酬と別枠で、法人を作れば発生すると解説ページにあります。

法人側の「約7万円+年7万円」は見落としやすい。僕は退職から起業までの手続きで、定款を先に作って再就職手当の受給順序を間違えた。順番と別枠の費用は、あとから知ると取り返しがきかない。見積りの前に持っておく数字だと思う。

2社の費用と中身。公式サイトで確認できたことだけ

1社ずつ、費用・できること・注意点・向いている人・4項目の点数を並べます。点数は公式サイトに記載があるかどうかで付けた僕の採点で、利用した感想とは別物。ボタンの先は各社の公式サイト(広告リンク)です。

税理士紹介エージェント|何度でも無料の紹介サービス

専任エージェントが希望条件を聞き、税理士を紹介するサービス。紹介は何度でも無料で、問い合わせから紹介、契約後のフォローまで同じエージェントが担当する専任制を掲げる。紹介する税理士は全員と面談し、経験・人柄を確認して登録していると公式に記載。全国の税理士と提携し、面談は対面でもオンラインでも可。問い合わせは土日祝日も受け付けている。

  • 紹介料は何度でも0円。「税理士費用にも紹介料は含まれません」と公式FAQに明記
  • 面談の日程調整・料金交渉・断りの連絡をエージェントが代行すると明記
  • 2〜3名の税理士を比較検討することが多い、と公式FAQにある
  • 契約から3か月間の顧問料を対象にした返金保証の条件が公式に書いてある

「厳しい審査(経験・知識・人柄)」の基準そのものは公開されていません。公式の比較表に並ぶ他社はA社・B社と伏せてあり、返金保証は顧問料のみ対象で決算料・記帳代行料は対象外。相場表は「あくまで目安」との注記付きです。

こんな人に向く:はじめて税理士を探す人、今の税理士を変えたい人、相続の相談先を探す人。会って比べてから決めたい人

料金:紹介は何度でも無料。払うのは契約した税理士への報酬だけ(公式FAQの記載)。顧問料の目安は個人で月10,000円前後〜、法人で月15,000円前後〜(公式の相場表)

費用の明確さ★★★★☆ 4.0
対応範囲★★★★★ 5.0
断りやすさ・複数提示★★★★★ 5.0
情報の透明さ★★★☆☆ 3.0

無料と聞くと裏を疑う人もいると思う。僕はどうか? 構造を知っているので疑わない。採用で手数料を払う側だった経験から言うと、紹介ビジネスは「紹介される側の専門家」からお金が流れる形で普通に回る。それより見るところは、断るときの手順が公式に書いてあるか。断りの連絡を代行すると明記してあるのは、比べる側として大きい。


菊池会計事務所 最安マイクロ法人パッケージ|月額1万円〜

公認会計士・税理士・FPの菊池剛氏が代表の会計事務所(東京都江東区)。個人事業主・フリーランス向けに、マイクロ法人の導入を前提とした税務顧問「最安マイクロ法人パッケージ」を月額1万円〜・決算料0円〜で提供する。契約前に直近の確定申告書をもとに節税効果をシミュレーションし、結果を見てから契約するか判断できる。見積りまではメールのやり取りで完結し、無料。電話・メール・Zoomのリモート型で全国に対応する。

  • 月額1万円〜・決算料0円〜と公式に明記。見積りは無料でメール完結
  • 原則「節税効果の見積額>報酬の見積額」となる人限定と公式に記載。下回って契約を断念する客もいる、とも書いてある
  • 所長の公認会計士・税理士がすべての相談対応を行う体制と明記
  • 融資・補助金の支援も含めてサポートすると記載。業種は問わない

特定商取引法に基づく表記に「委任契約となるため、原則、返金はいたしておりません」とあります。料金は「〜」付きの起点表示で、条件別の料金表は無く、確定額は見積り次第。「マイクロ法人実績国内TOPクラス」「他事務所のおおよそ1/2から1/3の料金」は自社表記です。

こんな人に向く:事業所得が育ってきた個人事業主・フリーランスで、法人化(マイクロ法人)と税務顧問をセットで進めたい人

料金:月額10,000円〜・決算料0円〜(公式サイトの記載)。マイクロ法人側の費用として合同会社の設立に最低約7万円、住民税均等割が年7万円(同事務所の解説ページの記載)

費用の明確さ★★★☆☆ 3.0
対応範囲★★★★☆ 4.0
断りやすさ・複数提示★★★☆☆ 3.0
情報の透明さ★★★★☆ 4.0

僕の線は冒頭に書いた通り、法人にした瞬間に頼む側へ回る。8年自分で確定申告をやってきた僕でも、法人の申告は別物に見える。なぜか? 申告書のつくりが違うからだ。法人税の申告書は少なくとも20枚以上になり、勉強したことがないと正確に作るのがまず不可能なつくり、と菊池会計の解説ページにもある。頼む前提で比べるなら、報酬の起点を月1万円と書いている事務所は、基準の1本になる。

マイクロ法人の注意は、菊池会計の解説ページ自身が挙げています。同一事業の売上を目的なく法人へ移すと税務署に否認される可能性があること、赤字でも住民税均等割が年7万円かかること、社会保険料は会社負担分も自分持ちになること。読んでから見積りを頼むと、面談で聞くことが絞れます。


紹介を挟まない探し方。挟むと変わるのは3つ

知人の紹介、税理士会の紹介、自分で検索して直接問い合わせる。この道もある。かかる費用の一般論は、公式に確認できる材料が無いのでこの記事では書かない。書けるのは、紹介を挟むと何が変わるか? という部分だけ。エージェントが「やります」と公式に明記していることの裏返しが、そのまま直接契約で自分が背負うものになる。

  1. 紹介料の負担者 — 「お客様ご紹介料をいただくことはございません」「税理士費用にも紹介料は含まれません」が公式FAQの記載。直接契約には紹介料という項目自体が無い。利用者が紹介料を払わない点は、実はどちらも同じ
  2. 断りやすさ — 「税理士へのお断りのご連絡は、専任エージェントを通して行っております」と明記。公式サイト自身が、知人の紹介だと「何となく合わないけど断れない」ことがあったと書いている。直接契約では、断りの連絡も自分でする
  3. 複数提示 — 「2〜3名の税理士を比較検討していただくことが多い」と公式FAQにある。面談の日程調整と料金交渉も代行。直接契約で2〜3人と会って比べるなら、探す・調整する・断るを人数分、自分で回す

直接契約が損、という話でもない。採用の現場では、エージェント経由の応募を断るやり取りは会社とエージェントの間で済ませていた。間に人が入ると断る側の負担が軽くなるのを、僕は払う側で見てきた。税理士は長い付き合いになる相手だから、「断れないまま契約」が一番高くつく。これから開業する段階の人は、税理士より先に開業届と青色申告の期限を片付けておくと動きやすい。

採用側で手数料を払っていた僕の感覚では、紹介サービスの質は断るときの対応に出ます。申し込む前に、断る手順が公式に書いてあるかを見てください。

申し込む前に見る4つ

どちらに行くにしても、面談・見積りの前にここを押さえておくと迷いが減る。4つのうちどれが一番効くか? 僕は2つ目だと思う。

  • 総額がいつ確定するか — エージェントは税理士との面談で見積りが出る。菊池会計は契約前に直近の確定申告書でシミュレーション。どちらも「申し込み=契約」の手前に確認の段があると公式に書いてある
  • やめるときの条件 — エージェントには契約から3か月の顧問料を対象にした返金保証(申請はメール・対象外の条件あり)。菊池会計の特定商取引法に基づく表記は「委任契約となるため、原則、返金はいたしておりません」。ここは公式の記載がはっきり分かれた
  • 誰が対応するか — 菊池会計は「所長の公認会計士・税理士がすべてのクライアント様の相談対応を行う体制」と記載。エージェント経由は契約する税理士次第なので、面談で担当者を確認する
  • 記帳をどこまで自分でやるか — エージェントの目安表の注記に「記帳代行は別途+5,000円〜」。記帳から申告まで任せる丸投げに対応する税理士もいるとFAQにある。帳簿がどこまでできているかで月額が変わる

それと、自分が消費税を申告する立場(課税事業者)かどうかで、頼む中身は変わる。インボイスの記事で自分の立ち位置を確かめてから面談に行くと、話が早い。

目的別に選ぶなら

順位は付けないと書いた。「何を頼むか」が決まれば、行き先はほぼ一本道になる。

  • はじめて探す・今の税理士を変えたい・相続の相談 → 税理士紹介エージェント(何度でも無料。会って比べる)
  • 個人のまま、確定申告や決算だけ頼みたい → 税理士紹介エージェント(問い合わせフォームに「確定申告・決算をしたい」の選択肢がある)
  • 事業所得が育ち、マイクロ法人と顧問をセットで進めたい → 菊池会計事務所(無料の見積りで効果を確かめてから)
  • 自分でやるか、まだ迷っている → 先に線引きの記事

よくある質問

紹介サービスは本当に無料ですか

税理士紹介エージェントの公式FAQに「お客様ご紹介料をいただくことはございません」「税理士費用にも紹介料は含まれません」とあります。何度でも無料と明記。払うのは、契約した税理士への報酬だけです。

紹介された税理士に会ったあと、断りにくくないですか

断りの連絡はエージェントを通して行うと公式に明記されています。面談の場での即答は不要で、「面談結果はエージェントに回答します」と税理士に伝える形が公式FAQで案内されています。

菊池会計の「実質無料」はどういう意味ですか

「節税効果の見積額が報酬の見積額を超える方限定」の運用を指した公式サイトの表現です。効果は人によって違い、見積りが報酬を下回って契約を断念する客もいると公式に書いてあります。保証とは別物なので、契約前のシミュレーション結果で判断してください。

マイクロ法人にすれば必ず節税できますか

「必ず」とは言えません。菊池会計の解説ページ自身が、赤字でも住民税均等割が年7万円かかること、同一事業の売上移転は否認される可能性があること、社会保険料は会社負担分も計算に入れることを挙げています。だから契約前のシミュレーションに意味があります。

地方在住でも使えますか

どちらも全国対応です。エージェントは全国の税理士と提携していると公式FAQにあり、菊池会計は電話・メール・Zoomのリモート型。エージェントのFAQには、遠方の税理士だと税務調査の立ち会いに交通費実費がかかる場合がある、との記載もあります。

副業の規模でも税理士に頼んだほうがいいですか

僕の線では、個人の副業のうちは自分で足ります。まず確定申告の20万円は売上ではなく所得事業所得か雑所得かで自分の状況を確かめてください。法人にする段になったら、この記事に戻ってきてもらえれば十分です。

まとめ

探し方の答えは、頼む中身で決まる。会って比べてから決めたいなら紹介、マイクロ法人まで決めているなら特化の事務所。どちらも入口は無料だから、あなたはどちらの入口か? を決めるだけでいい。

  • 紹介は何度でも無料。「税理士費用にも紹介料は含まれません」が公式FAQの記載
  • 顧問料の目安は個人月10,000円前後〜・法人月15,000円前後〜(エージェント公式の相場表)
  • 菊池会計は月額10,000円〜・決算料0円〜。「節税効果>報酬」の人限定と公式に記載
  • マイクロ法人には別枠の費用。合同会社の設立約7万円+住民税均等割年7万円(解説ページ)
  • 返金の記載は正反対。エージェントは3か月の顧問料に保証、菊池会計は原則返金なし

※ 広告を含みます。費用・条件は各社の公式サイトの記載(2026年9月1日確認)で、変わることがあります。「初年度の費用」は公式の目安と起点の数字を足した僕の試算で、実額は面談・見積りで確定します。個別の税務の判断は、税理士か所轄の税務署に確認してください。

この記事で確認した資料

税理士紹介エージェント公式サイト(紹介サービスの案内・よくあるご質問・税理士顧問料の相場・返金保証の適用条件)と、菊池会計事務所公式サイト(最安マイクロ法人パッケージの案内・マイクロ法人のメリット・デメリット解説ページ・特定商取引法に基づく表記)を、2026年9月1日に確認しました。体験に関する記述は、僕自身の確定申告8年・法人代表7年・採用責任者の経験に基づくもので、2社のサービスを利用した感想とは別物です。

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この記事を書いた人

会社員の頃から副業を始めて5年で副業でのトータル収益1,000万円以上。大きく稼ぐより、コツコツ安定して副業収益を作ることが得意。最初はFXで200万円マイナスを出した経験、会社の代表8年目の財務、税金関係の経験をブログにして書いていきます。

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